幸せのこころとかたち
やっぱり幸せって続けることによって、得られるものだと思うんです

嫉とは、嫉みの心。金や地位、名誉や権力を持っている人、また、まわりの人から慕われて愛されている人を見ては、その人を妬み。その幸せを失って苦しめばいいと思う心です。この嫉みの心は、他人の幸せを喜ぶことができず、他人が楽しそうにしていたら怒りを起こし、その幸せをぶち壊したいと思います。では、なぜ他人の幸せを喜ぶことができないのでしょうか?

それはその人の心が苦しんでいるからです。この苦しみとは、どんな苦しみかと言えば、寂しさ。私たちは寂しい時に、その寂しい心を起こした自分の為に動いてあげることをせず、こんなに寂しい思いをしているのだから、まわりの人が気がついて、私の為に動いてくれたらいいと思っている。そんな人が嫉みの心を起こします。

人間には上の心と言われる理性と、下の心と言われる感情があります。寂しさとは、下の心が感じるもの。私が寂しいと感じているのだから、自分の感情の為に動いてあげたらいいのに、嫉みの強い人は、寂しいから自分のことを構って欲しいと言ったときに、相手が嫌な顔をして断ってくるのが嫌だから、寂しくても我慢してしまいます。そう、嫉みの強い人というのは、心が寂しいと感じても、自ら寂しさ解消の為に動こうとはせずに我慢する人なんです。また、寂しくても我慢するだけでなく、嫌なことがあっても、その嫌な気持ちを誰かに話して分かってもらおうとはせず、ひたすら自分の心を我慢させてしまう人。一見すると我慢強い人のように思いますが、そうやって、抑えた感情は歪んだ感情となって吹き上がる。それが嫉みの心です。それはまわりに幸せそうな人がいなければ、仕方ないと思って我慢していることができますが、自分の視界の中に苦労することもせず、楽しそうにしている人がいたならば、もう我慢ができず、自分も我慢しているのだから、お前も我慢しろよと刃のような心を向けます。そして、それでも相手が楽しそうにしていたならば、こんな目障りな奴は目の前から消えて欲しいと思い、相手の楽しみをぶち壊してやろうかと思うのです。

でも、このように思うのは、自分もどこかで、自分の心から逃げているのを薄々知っているからです。本当は相手のことを羨ましいと思ったならば、自分も感情を我慢せずに自分の思いを出したらいいのに、そうやって相手が嫌な顔をしたらどうしよう。自分の存在を否定されたらどうしようと思って、苦しんでいる自分の為に動いてあげることができず、自分の感情を抑え、我慢させてしまうのです。そして、被害者面して、自分を寂しくさせている相手が悪いのだと思うようになります。本当は否定されたくないから、自分の感情を抑えて我慢しているだけなのに、如何にも相手の為に自分は気を遣って我慢しているのだと思って、自分だって相手の為にこんなにも気を遣っているのだから、まわりの人だって、私が嫌な思いにならないように気を遣って当然。それが社会のマナーだと思うようになります。だから、自分が寂しい思いになったならば、寂しい思いにさせた相手が悪いと思って、相手を責める。そして、責めても思い通りにならない相手や責めることができない相手には、その人の存在を苦々しく思い。心の中でその人の幸せなんてぶち壊れたらいいんだと思います。これが嫉みの心です。

でも、他人の幸せを嫉むことほど不幸なことはありません。それは幸せを嫉んだ分だけ、自分が幸せになったら嫉まれると思って、楽しいことがあっても、我慢して、自分は楽しんではいけないのだと思ってしまうからです。だから、嫉む人ほど、いつも頑張り続け、いつも楽しそうな人を見ては嫉む。だから、まわりの人は、気を遣って楽しんではいけないと思うし、当の本人は自分ほど、まわりの人に気を遣っている人はいないと思う。こんな環境では誰も幸せにはなれません。

幸せになりたければ、他人の幸せを嫉むのではなく、その人の幸せを一緒になって喜んであげることが大切です。もちろん嫉みの心のある人は、他人の幸せを一緒になって喜べと言われても、喜ぶことなんてできません。それどころか、他人が楽しそうにしていると、自分の存在を無視されて、寂しく感じる。でも、それは他人が無視したから寂しいのではありません。自分の感情を寂しくさせているのは、他人ではなく、自分なのです。だから、自分の感情の為に自分が動く。自分の心が寂しいと感じたならば、他人が気がついて行動してくれることを期待するのではなく、自分が寂しくなった感情の為に人の中に入ってゆくのです。その時、相手は嫌な顔をするかも知れません。そんな時でも、嫌な顔をされるぐらいなら、寂しくてもいいと思うのではなく、頭を下げて人の輪の中に入ってゆく。それが大切です。それは自分の心ほど大事なものはなく、その心を大事にすることが、私が幸せになる為に大切なことだからなのです。


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